2007/02/15

[子育て] 「知らない人に挨拶してはいけません」 このエントリーを含むはてなブックマーク

最近の夕食の時の奥様との話題は、いろんなニュースについて、てのが多い。
日中家に居て、ワイドショーから政治の話しまで、マスコミ発の話題に強い奥様と
ブラウザのトップページに2ちゃんねるニュース速報
はてなブックマーク「タグ:子育て」を表示して、ネットのニュースに強い僕。
どちらがどう、ということはないけれど、子供が出来る前より世間のニュースに敏感になった僕ら。

で、昨日のテーマは、僕が見たブログに書いてあったこれ。

「最近の小学校では「知らない人に挨拶するな」と指導してるの?」 - YOMIURI ONLINE
父の店が商店街にあり、その近くに小学校があるんですが
出勤するときに小学生とすれ違うことがあるそうです。
小学生が父に「おはようございます」
と元気よく言ってきたので
「お、えらいな」と思いながら「おはよう」と言ったそうです。
するとそれを見ていた先生が
「知らない人に挨拶してはいけません」と言ったそうです。
(4月の事なのでたぶん新入生の登校を見守るために
通学路に先生が立っていたんだと思います)

--中略--

最近の小学校ではそんな指導をしてるんでしょうか?
人と知り合うときはまず挨拶からですよね?
そんな指導をしてて、ちゃんとした大人に育つんでしょうか?
私の子供も再来年には小学生なので
なんだか気が重くなってしまう出来事でした。


なるほど、これって結構重たい。
何がすごいって、これについているコメントがまたすごい。
ぜひ目を通してみてください。

で、この話しを聞いた奥様はちょっと黙って考え込んでしまった。
確かに、簡単に意見できるようなことじゃない。
正論を言うことはすごく簡単なんだけど、問題の根っこはそこじゃない。

僕らが子供の頃から、社会の様子とか状況は、
僕らの親の世代のそれほどドラスティックではないかもしれないけれど、
どちらかというと量よりも質の変化が大きく感じられて、
それはやっぱり僕自身の人生を鑑みても同じなんだと思う。

200世帯からが住んでいる今のマンションで、
住民の皆様とのふれあいや協力も必須なんだろうけど、
だからといって手放しに信頼して子供を放置できるかというと
必ずしもそんな風に行かないと思うのも実際の所。

だからといって、「知らない人に挨拶してはいけません」と
子供に向かって伝えることが教育なんだろうか、と考えてみたり。
いや、それって根本的に何かが違うんじゃないだろうか。


今はまだ良く分からないけれど、父親としての視点ではどうだろうか。
「挨拶をきちんとしなさい」「人には優しくしなさい」とか
そんな正論をきちんと子供に伝えることと、
「知らない人に挨拶をしてはいけません」と子供を守ることと、
果たしていったい何が子供にとって(一人の人間にとって)良いことなんだろうか。
もちろんそんな大きな問いに答えが出てくるわけもないけれど、
何か大きなものを見逃してしまっているような、そんな気がするのです。

インターネットには有害な情報があるからネットは悪、だとか、
包丁は人を傷つけるから、包丁は悪だ、とか、
「もう悲しい思いをするのはいやだから、人を好きになるのはやめる」とか、
いや、飛び込んで乗り越えようとするから、人はその経験から学ぶのだ、とか、
いろんな正論やいろんな現実がそこらじゅうに転がっているわけです。

今はまだ、どう判断していいものやらそれすらよくわからないけれど、
まずは想定されるいろんなケースについて、考えたり学んだり、
そういう風にして少しずつ慣れて行かなきゃ行けないんだろうなと思うのです。

ベイビーの誕生まであと半年。
長いのか短いのかよくわからないけれど、
こんなことをいろいろ考えながら、人は大人になるんかなあと
最近もっぱら人ごとのように思います。

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